月刊『日本橋』2013年9月号 No.413

特集
■三重と日本橋

読み物
どうなってるの? 江戸のこと日本橋のこと210/Mシュレンバウム
シンボーの日々是好日163/南伸坊
江戸平成川柳歳時記《菊》/松本充代
粋人有情《堪三郎さんとオペラ》/関容子
今一度逢い度候(九十)河竹登志夫/岩満重孝
其角堂コレクション《成田信仰と不動もの》
まちの人のエッセイコーナー第16回《不忍画廊・その1》
日本橋食べもの歌留多(6)/向笠千恵子
気ままスケッチ/小川幸治
江戸っ子亜土ちゃんの日本橋ブギウギ(4)

人とお店
常連さん《パリミキ 日本橋本店》
新お徒歩日本橋繁盛記129/一色九月
逸品《文明堂日本橋本店》
人物語234《宗山流胡蝶》
日本橋の若社長

インフォメーション
豊年萬福塾
第24回築地市場やさいくだものツアー
お江戸日本橋MAP
髙島屋・三越
いらっしゃ〜いのコーナー
誌上市場
9月のGALLERY&THEATER
かわらばん
日本橋らいんあっぷ
にほんばし江戸東京野菜プロジェクト
第16回川柳大会

エトセトラ
今月のプレゼント
9月の西洋占星術/ルネ・ヴァン・ダール研究所
旧暦ごよみ/暦ことば
こちら編集部・おたより
目次と今月の表紙/悳俊彦

今月の広告
東京薬事協会/学書院/人陽鍼灸リバース/三越

表紙の浮世絵
一勇斎国芳「和漢準源氏 乙女 天羅国斑足王 悪狐華陽夫人顕」大判 安政三年(1856) イセ芳版

どうなってるの? 
江戸のこと日本橋のこと そうだ、M.シュレンバウムさんに聞いてみよう!
第210話 災害は……

江戸東京に詳しいM・シュレンバウムさんと、その隣人花子さんによる、江戸、日本橋の話。九月一日、かつての東京人にとっては忘れることのできない日。あの日を再現してくれる人も空間も消えてしまった今だからこそ……

■国民学校
M・シュレンバウム(以下M)江戸の昔から、古くて新しいものが災害情報。それは「忘れた頃」を見はからって親切な誰かが教えてくれる……といったものではなく、各人各様に自分の感性のアンテナに引っかけるものでもあります。
花子(以下花)日々の移ろいの中の、ほんのちょっとした変化を感じ取れるようでありたいです。
M 子供心に改まった心持で学校に行ったのは、夏休みの長丁場を終えた……

シンボーの日々是好日 163 「かなかな情報」

「かなかなかな?」と思ったが、「まだ、かなかなはなかないだろ」とも思ったのである。空耳かもしれない。まだ七月の末くらいだった。
かなかなは我が家で人気のセミだ。東京では、かなかなにはなかなかめぐりあえない。
事務所の前は、わりに木の多い公園で、ミンミン蝉なら……