月刊『日本橋』 2016年4月号 No.444

特集 教育~江戸から現代まで~

 明治5年(1872年)に学制が発布され小学校の設置が決まったその翌年、小学校数は1万2558校にものぼった。短期間にして多くの小学校が設立できたのはなぜか。それは江戸時代、1万6560軒にまで増えた寺子屋が母体としてあったから。特に江戸っ子は教育熱心で、愛する我が子のためにと安くない授業料を苦労して払い、子どもたちをせっせっと寺子屋に通わせた。さて問題は子どもたち。その親心に応えるべく熱心に勉強に励んでいたのか、いなかったのか—。

●特集はまだまだ続きます。ぜひ本誌を手に取ってご覧ください!

【今月の表紙】

隅田川の桜 大判三枚続きの内左 弘化四年(1847年)後期 鍵半版

 

【4月号連載】人物語 第265回 吉田長生さん

 

人物語

力強く尺八に息吹を吹き込み、生命力溢れる音色を奏でる吉田さん。その姿から、体重わずか1280グラムの小さな体で生まれたと誰が想像つくであろう。長生きして欲しいと両親に「長生」と名づけられ今年で32年。活力みなぎる現在の吉田さんには、宮城道雄とともに「春の海」を世間に広め、日本一の尺八奏者とされた曾祖父・吉田晴風のDNAがしっかりと受け継がれている。ただ大きな違いが一点。「音楽とはずっと無縁でした。小学4年生から高校3年までは柔道一筋」と、見せてくれた右耳は変形し、厳しい稽古を積み重ねてきたことがうかがい知れる。オリンピックを目指せる実力まで身につけたが、大学進学を機に、進路を尺八の世界へと向けたのは—。

(続き本誌でお楽しみください!)

【4月号連載】逸品 木屋 グルーミングセットKIYA

 

街には数多くの道具が溢れているが、使い込むほど手に馴染み愛着がわく道具との出会いはなかなか巡ってこない。そんな中、木屋オリジナルのグルーミングセットKIYA(6480円)との出会いは大事にしたい。手のひらサイズの牛革ケースに収まるのは身だしなみに欠かせない3つの道具。両面タイプの爪ヤスリでまずは爪の手入れ。荒い面で爪先を削ったあとは、細かい面で爪の形を整え滑らかな仕上りに。イタリアから直輸入しているハサミは甘皮やほつれた糸を切ったりと多目的に使える。精巧な噛み合せを持つツイザー(毛抜き)が加われば、外出先で身だしなみを整えるのにもう不自由はしない。

(続きは本誌で!)

【4月号連載】シンボーの日々是好日 第194回 南伸坊

「座ってばかりいると寿命が縮む」という噂である。やだなあ、座ってばかりって、私のような仕事、イラスト描いたり、作文したりってたいがい座ってするもんですよ。座ってばかりですよ。
しかし、たしかに、ずっと同じ姿勢で、つまり座ってばかりでいれば足の血行は悪くなるし、足は冷えるし、明け方に足がつるしで、とてもやっかいです。
薬局によく「足のつる人」ってハリガミがしてありますが、つまり私はあの「足のつる人」です。漢方薬で「芍薬甘草湯」という薬があって、これは足がつって痛いときに飲むと劇的に効きます。
おそらくあのハリガミは、この薬をすすめるハリガミだと思われます。みなまで言わずに「足のつる人」とのみ書いてあるのが、なかなかの名コピーだと思いますね。
それでまァ、いまはその薬を常備して、枕元に置いて寝ますから、足がつって猛烈に痛い時も、あわてずにそれを飲むようにしているわけですが、でも、もともと痛くならないというのがいちばんいいのであって、つらないようにするためには運動をして、血行を良くしておくのがいちばんです。
というので、最近、万歩計を買ったんです。歩数計というのが一般名詞で、あの「万歩計」っていうのは商品名だそうですね。

……(続きは本誌で!)