月刊「日本橋」創刊30周年記念企画



日本橋で江戸野菜を育てよう!

おかげさまで月刊「日本橋」は創刊30周年。その記念企画として「にほんばし江戸東京野菜プロジェクト」を立ち上げます。
「にほんばし江戸東京野菜プロジェクト」は、本誌会員店様に、実際に、江戸野菜を作っていただこうという企画です。

江戸野菜と月刊日本橋との出会い

平成18年のある日、野永喜一郎さん(“日本橋ゆかり”二代目、日本橋料理飲食業組合組合長)から、江戸野菜について初めてうかがいました。「江戸野菜って知っている?」「京野菜だったら知っていますが……」。そんなやり取りの後、練馬大根や亀戸大根など、東京の地名のついている野菜を例に、江戸野菜のことを教えていただきました。そして、『江戸東京ゆかりの野菜と花』(農文協)という本を勧めてくださったのです。
当時はほとんど知られていなかった江戸野菜ですが、勧められたその本で江戸野菜の奥深さを知り、月刊日本橋で特集を組むべく、まずは農文協さんに相談をしました。そこで、ご紹介いただいたのが、本の著者でもある大竹道茂(江戸東京・伝統野菜研究会)さんです。大竹さんから直接お話をうかがい、ますます江戸野菜の魅力にひかれましたが、その時一番心に残ったのが次の言葉です。「京野菜は、お料理屋さんが使っているから残っているんです。野永さんを始めとした、歴史ある日本橋の飲食店の皆さんが江戸野菜に興味を持ってくださるのは、何よりも喜ばしいことです」
月刊日本橋では平成19年2月号で「江戸東京の野菜」を特集しました。そして先の大竹さんの言葉により、江

戸野菜との関わりを持ち続けたいという思いがますます強くなり、平成20年、編集部で江戸野菜栽培を始めました。大竹さんにご協力いただき、プランターに金町小かぶの種をまき、育てました。
編集部での栽培の模様は、月刊日本橋本誌やホームページでご紹介いたしましたが、思いのほか反響が大きく好評で、金町小かぶの次はエンドウ豆、トマト、じゃがいも、そしていまはいんげん豆を育て、随時誌面で報告しています。
江戸野菜で日本橋をPRしたいという思いはもちろんですが、実際に野菜を育てる楽しさ、喜びを体験しているからこそ、このプロジェクトを思い立ったのです。

ところで、江戸野菜って何?

人口100万の大都市江戸で野菜を作っていたの?……そうなんです。巨大な江戸の胃袋を満たすため、江戸では農業(特に野菜)が盛んだったのです。今でも食べられている小松菜、谷中生姜、千住葱などは、江戸(東京)の地名が付けられた、まさに「江戸野菜」なのです。江戸から全国へ広がった野菜も数多く、明治以降も引き継がれた東京の農業の技術は、戦後も日本の農業技術をリードしてきました。

銀座は蜂蜜、日本橋は江戸野菜

「江戸東京・伝統野菜研究会」(大竹道茂代表)を中心とした活動により、ここ数年、江戸野菜の知名度も上がってきました。また、日本橋料理飲食業組合(野永喜一郎組合長)が中心となり勉強会を開くなど、実は日本橋では早くから「江戸野菜」への取り組みがなされています。(月刊「日本橋」でも、平成19年2月号で特集)
とはいえ、京野菜や加賀野菜などと比べても、知名度が高まるのはこれから、というのが現状です。
銀座ではミツバチを育て、銀座ブランドの蜂蜜を生み出しています。京野菜が残っている最大の理由は、料理店が京料理に使っているからです。伝統的に料理店の多い日本橋だからこそ、江戸野菜に取り組み、この伝統野菜を守り、伝えてゆく意味があると思います。また京橋には、かつて江戸三大やっちゃばの一つに数えられた「大根河岸」がありました。京橋といえば日本橋とはお隣さんどうし、兄弟のような間柄の京橋にやっちゃばがあり、新鮮な練馬大根や亀戸大根を満載した船がついていたという事実も、このプロジェクトを後押ししてくれます。

野菜を育てるのは楽しい!

このプロジェクトでは、プランターを使い、月刊日本橋の会員を中心とした日本橋地区の店や会社の皆様にご協力いただき、実際に江戸野菜を育てていただきます。現在、編集部でも窓辺にプランターを置き、野菜を育てています。水遣りや間引きなどの世話は必要ですが、野菜の成長を眺めるのは思った以上に楽しく、心癒されるものです。また、うまく実が成れば、ささやかながらも収穫の喜びを味わえます。

東京の農家の若手(東京むさし農業協同組合 青壮年部)がお手伝い!

今回、育てていただく野菜は、亀戸大根(屋外のみ)、小松菜、金町小蕪、しんとり菜。何よりも心強いのが、東京の農家の若手の皆さんがお手伝いくださること。「東京むさし農業協同組合」の青年部の皆さんが、野菜の栽培に適したプランターに土、肥料、資料(マニュアル)をご用意くださいました。また、プロジェクトの説明会当日、種まきの実演や、栽培法のアドバイスを教えてくれるのはもちろん、編集部が窓口となり、栽培途中でも相談を受けてくれます。東京の真ん中日本橋での取り組みを、東京の農業を代々守り続ける農家の若手が支えてくれる……新たな交流の誕生も、このプロジェクトの魅力です。

「江戸野菜プロジェクト」は、本誌会員店様に、実際に、江戸野菜を作っていただこうという企画です。


参加店舗・企業一覧(順不同)
ジョリー/にんべん/吉野鮨本店/えいと珈琲店/エド・ギルド/嶋村/エム・スタイル
学書院書道教室/てん茂/吉野鮨本店/玉ひで/常盤小学校/日本橋女学館

後援
中央区、東京商工会議所中央支部、名橋「日本橋」保存会、日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会
日本橋料理飲食業組合、日本橋三四四会、久松料理飲食業組合、若松会


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