月刊『日本橋』 2017年2月号 No.454

日本橋と浮世絵の切っても切れない関係——22年間に渡り、歌舞伎座カレンダー「歌舞伎絵暦」の企画・構成・解説を手がけている新藤茂氏(東京工芸大学大学院講師・国際浮世絵学会常任理事)が国貞の一作の浮世絵を通してその深い関係を紐解くと——そこに見えてくるのは、団扇問屋や芝居小屋など、江戸時代の色鮮やかな町並みの日本橋だった。  ●特集はまだまだ続きます。ぜひ本誌を手に取ってご覧ください! tokushu1702_

【今月の表紙】 春のにぎはい 大判三枚続きの内左 安政元年(1854)頃 海老林版

【2月号連載】人物語 第275回 小林綾子さん

 

  「がんばれロボコン」で踊るロビンちゃんに憧れ、バレエを習い始めた3歳の女の子。5歳の時に東映児童劇団の門をくぐったのも、レッスン内容の中にバレエの文字を見つけたから。5年後、踊りが大好きなその女の子が、最上川の急流の中、迫真の演技で人々の心を強く打つとは誰が想像したであろう。NHK連続テレビ小説『おしん』は女優・小林綾子のこの名シーンをして不朽の名作となった。   あれから34年――おしんのイメージを超えた今、役柄の幅をどんどんと広げ続けている小林さん。2月の明治座『福田こうへい特別公演』では、オリンピックを控えた昭和30年代後半を舞台に、こうへい(福田こうへい)の女房役・和子を晩年まで演じる。 (続きは本誌でお楽しみください!)

【2月号連載】日本橋ま石 握り

 「江戸前の鮨と和食のしっかりとした存在感を、次代に受け継ぐ意志を常に保ってたゆまず邁進する、そんな存在でありたい」と、盤石を意味する「真石」と「真意志」という二つの意味を持つ〈日本橋 ま石〉。ま石の思いが詰まった一品が、握りである。客層に合わせて少し小振りに握った一貫を口に入れると、シャリがほろりとほどけ、舌の上でネタと絶妙に絡み合う。上品な口当たりは、繊細な仕事の成せる技だ。……(続きは本誌で!)

【2月号連載】シンボーの日々是好日 第204回 南伸坊

 ベッドメーキングっていうのは、枕カバーやシーツ、ふとんカバーなんかをかけかえて、しつらえることをいうのである。

我が家では、これは私の担当である。枕カバーは毎日、シーツは一週間に一回、ふとんカバーは一ヵ月に一回とりかえる。

シーツがかなり面積のあるタイプで、これはベッドのサイズがセミダブルが2つだからで、その上ベッドメーキングの時にマットの下にたっぷりたくし込むので、フツーの敷布のように長方形というより、やや正方形に近い形なのだ。

いっそ正方形であるなら問題はないんだけれども、220×260でタテ方向に40センチ長い。シーツをはがす手順でいうと、はがしながらヨコに2つ折りにし、それをまた2つ折りにして、2枚が4枚、4枚が8枚、8枚が16枚……紙吹雪にはしないけれども、これが自然な手順というものだ。

ところが、これを洗濯し物干竿に干す方の手順でいうと、はじめに、長い方を長いままにタテに折ってあると都合がいいらしい。……(続きは本誌で!)