月刊『日本橋』 2016年2月号 No.442

特集  江戸で知るいぬのこと。
人類最古の友とされる犬。今や人の心を癒してくれるだけでなく、目や耳の不自由な人が安心して街を歩けるよう補助し、事故や災害現場でも大活躍。東日本大震災で懸命に任務を遂行する姿はまだ記憶に新しい。今や人間にとってなくてはならない存在の犬。人はその友と歴史の中でどのように接してきたのか。遺跡から発掘される犬骨から、絵画に残る愛くるしい犬、寂しげな犬、追われる犬の表情や姿から、人と犬が生かし合ってきたその歴史を辿る——。

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●特集はまだまだ続きます。ぜひ本誌を手に取ってご覧ください!

2月号に関する訂正とお詫び

二月号訂正とお詫び 2月号「プレゼントページ」、および「かわらばん」にて、内容に一部誤りがありました。 読者の皆様ならびに関係各位にご迷惑をおかけしましたことをお詫びするとともに、ここに訂正させていただきます。 ①p49 プレゼントページ 各プレゼントの応募〆切日 ■真葛香山展(三越P50)  50組100名様 先着順 ■「はなぶさ会」(P70)  10組20名様 2月24日(水)必着 ■「落語芸術協会寄席」(お江戸日本橋亭P74)  5組10名様 2月12日(金)必着 ■「日本橋亭講談会」(お江戸日本橋亭P74)  10組20名様   2月公演は2月10日(水)必着  3月公演は3月9日(水)必着 なお、「江戸東京野菜暦」の募集は終了いたしました。 ②かわらばん(p67-p74)内 p70「ロイヤルパークホテル スペインフード&ワインフェア」 (1)[誤]自分で選べるセレクトディナーのメニューは、〈前菜・スープ〉〈パスタ・魚料理〉〈肉料理〉〈デザート〉それぞれ3種類ずつ用意。    [正]〈前菜・スープ〉5種類、〈パスタ・魚料理〉4種類、〈肉料理〉5種類、〈デザート〉5種類 (2)[誤]セレクトディナー/一人4104円(税込)    [正]セレクトディナー/一人4104円(税込)〜 (3)問合せ・予約専用電話番号の受付時間は9時〜20時までです。 読者の皆様ならびに関係各位にご迷惑をおかけしましたことをお詫びするとともに、ここに訂正させていただきます。

【今月の表紙】

木曽街道六十九次之内 上尾 三浦の高雄 大判 嘉永5年(1852) 林屋庄五郎版

 

【2月号連載】人物語 第263回 堤泰之さん

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痛快喜劇「おトラさん」がいよいよ明治座で幕を開ける。オリンピックを4年後に控えた昭和35年の人形町を舞台に、人情味溢れる笑いと涙のストーリーが繰り広げられる。主役の梅沢富美男扮するのは、煎餅屋でお手伝いとして明るく陽気に働くおトラさん。「なんだかもうとにかく可愛いんですよ」と、おトラさんに早々心奪われているのが、今回、脚本・演出を手掛ける堤泰之。
堤さんが生まれた年は、偶然にも舞台と同じ昭和35年。大王製紙が本社を置く企業城下町、愛媛県四国中央市で小学生まで過ごし、その後、松山にある中高一貫の男子校に進学。学芸会で舞台に立つことになり、勉強のためにと初めて街へ芝居を観に行った。感想は「これぐらいなら俺にもやれる(笑)」。それでも当時は芝居より東京に出て映画を学びたいと思い、東大に落ちたら映画専門学校に進学しようと決めていた。滑り止めはどこに? の問いに「一校も受けませんでした」と潔い。
入学した頃の東大は演劇活動が盛んで、東京大学演劇研究会に所属していた野田秀樹が旗揚げした劇団「夢の遊眠社」がまさにブレイクを迎えようとしていた。(続きは本誌で!)

【2月号連載】逸品 八重洲大飯店 什景湯麺(拾目そば)

 

濃厚な香りが胃を刺激する。まずはレンゲで一口。香りほどの濃さはない上品なスープに、野菜のコクがしみ出したあんが混ざり、うまみが何層にも広がる。いくら食べても飽きない味わいは、鶏ガラと豚骨を10対1、臭み消しにネギとショウガを加えて、沸騰させないように2時間煮込んだ醤油ベースのすましスープだ。お次は麺を。もっちりとした食感で、切り出したままのまっすぐな角麺がほどよくスープをつかむ。は不使用、最高級の小麦粉と塩、卵白だけで打ち出され、独特のうどんのようなコシを持つ白い中華麺は、開店以来馴染みの製麺所特注品。「ここでしか食べられません」……(続きは本誌で!)

【2月号連載】シンボーの日々是好日 第192回 南伸坊

自宅トイレで「小」の方を、立ってするか坐ってするか問題。というものがTVで話題になった時、ああ、そういえば前は立ってやってたなあ。

いつから、坐ってするようになったんだっけ? いつの間にか坐ってやってた。「大」の時は坐ってするようになってる便器を「小」の場合は立ってするというのは、そもそも「小便器」というものが、本来はそなわっているものだと。

男は立ってしょんべん!

というのが、

男は黙ってサッポロビール!

と三船敏郎が断言してたころには、あえて言うまでもないことだった。

その頃は「大」のときは坐るのではなくしゃがんでいたのだったが。男用には、いちいちしゃがまずにできる「アサガオ」というものがあったので、それが家庭用では省かれるようになっても、形としてのこったのだった。

……(続きは本誌で!)