月刊『日本橋』 2016年11月号 No.451

秋の恒例「川柳大会」。今年も日本全国から約2500の句が寄せられました。それぞれのイメージで日本橋を詠んだ句、明るいニュースや時事問題、流行ネタ……世相と呼応した、いずれ劣らぬ秀作・力作!選者はおなじみ、川柳学会専務理事の尾藤一泉さん。果たして今年の受賞作はどんな句なのでしょうか!そして、みなさんの心を打つ作品ははたして!?

●特集はまだまだ続きます。ぜひ本誌を手に取ってご覧ください!

【今月の表紙】

七小町 あらいこまち 大判

安政2年(1855) 三鉄版

【11月号連載】人物語 第272回 稲崎棟史さん

1945年3月10日——この日を語れる数少ない一人、表具師・稲崎さんは、天保年間(1830〜1844)に創業した〈経新堂稲崎表具店〉の5代目。あの日、代々守ってきた日本橋通り2丁目の店舗は容赦なく焼夷弾に焼き尽くされた。当時、稲崎さんは小学3年生。祖母と赤児の弟をおぶった母親の4人で、一晩中、手を取り合い戦火の中を東に西にと逃げまどった。髙島屋前から銀座方面まで広がる凄まじい火の粉の渦が、今でも稲崎さんの目に焼きついている。

(続きは本誌でお楽しみください!)

【11月号連載】日本橋西川 特選羽毛掛ふとん

永禄9年(1566)にや織物の行商として近江から始まり、二代目甚五郎考案〈の蚊帳〉や畳、さらには弓と幅広く販売してきた西川。その長い歴史の中で生み出された商品は数知れない。なんといっても、家庭で手づくりしていたふとんを、商品にして売り出したのは特筆すべき点で、今でもふとんは西川の多くのラインナップの中でも中心となっている。……(続きは本誌で!)

【11月号連載】シンボーの日々是好日 第201回 南伸坊

いまはどんぶりにつける目玉を、どうしようか? という状態。

って意味不明だと思うので、ご説明します。例年になるかもしれない、日本橋の『おばけの行列』正式名称は『百鬼夜行』ですけど(言い出しっぺは自分なのに、最近は『おばけ大会』とか『おばけパレード』とかいいかげんな名称で、周囲に吹聴してます)。

要はハロウィンで、みんな西洋おばけになるのに、西洋おばけより全然可愛い日本のおばけになんでならないんだあ! 日本の少年よ日本のおばけになれえ!! という主張なのであまりやかましいことは言わない、という方針だ。

 

……(続きは本誌で!)